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グローバルニッチトップ企業ATAGOは
アナログ現場を知るシニア技術者をお待ちします

今年で創業84年を迎える株式会社アタゴ(以下、アタゴ)は光学測定機器の開発・製造・販売を一貫して行う企業です。またアタゴは、数ある中小企業の中から経済産業省が認定する「グローバルニッチトップ企業100選」(世界市場のニッチ分野で勝ち抜いている優良企業)に選定されており、グローバルに認められている技術を持つ企業というお墨付きを得ています。

そんなアタゴは、今回「アナログな現場で培ったスキル」を持ったシニア技術者の募集を開始することになりました。そのねらい、来ていただきたい人材、また迎え入れるアタゴの社風などについて、セールス+サービス部部長 伊藤香さん、法務部/人事部 松丸正宏さんにお話を伺いました。

株式会社アタゴ、セールス+サービス部部長 伊藤香さん(左)、
法務部/人事部 松丸正宏さん(右)

シニア技術者の貴重な体験・技術を若手に伝えていただきたい

株式会社アタゴ 深谷第一工場

― まずアタゴの“強み”についてお聞かせいただけますか?

「弊社は計測器をゼロから開発し、製造、販売、校正などのアフターサービスに至るまで一貫して行っていますが、内製化の比率が高いことが“強み”です。外注に出すことが非常に少なく、改善にはすぐ対応できますし、納期の確実性や価格面においては、他社に負けないような強みだと考えています。例えばコロナ禍の2年間に半導体の需給バランスが崩れるという事象がありましたが、弊社は即納で対応し続けることができ、お客様からは高い評価をいただけました」(伊藤)

「私どもは多品種少量生産ですから、社内でできるだけのことをやることでお客様へタイムリーに品物を届けられるようにしたいと考えています。例えば営業が何かしらまとめて受注したといった時にも、社内でいかようにも生産調整ができます。自分たちがやりたいようにできるというところも、“強み”ではないかと思っています」(松丸)

 

開発マインドの強い方に向いた職場

― それではさっそくですが、今回シニア技術者の募集を行うねらいを教えてください。

「元々われわれは中途採用を積極的に続けてきました。もちろん新卒採用も行ってきました。しかし、先ほど述べたように、われわれのように内製化を旗印に事業を行っている企業としては、もっと“人材の厚み”というものが必要です。組織全体を見直したところ、シニアの方の貴重な体験、技術を若手社員に伝えていただけるような経験値の高い方を今後採用していきたいという思いに至ったのです」(松丸)

― なるほど。シニア技術者の方に“こういう役割をお願いしたい”という具体的なところをお聞かせ願えますか?

「まずは開発部門の技術者を求めています。とくに“アナログの時代を知っている技術者”のみなさんに来ていただきたいのです。ご存じの通り、若手はデジタル世代です。昔からの技術をよくご存じで、経験を積まれてきた方たちに入っていただいて開発部隊全体のレベルアップをしていきたいというのが一番です」(伊藤)

「私どもは『開発型の中小企業』」ということが“売り”です。年に2、3個の新しい製品を世に出すことがミッションですから、開発部隊の強化がマストです。ですので“開発マインドの強い方”にぜひ来ていただきたいです。また“アナログの時代を知っている技術者”ということですが、私どもの製品である計測器の1番最初のインプットのところがアナログ量なのですよ。センシングすること、濃度を測るということ自体がアナログ量を取り込むということなので、そこの技術が重要になってきます。実世界の値を正確にセンスするという部分でやはりアナログを知っている技術者が必要です。そのあたりは、学校ではなかなか教えてもらえません」(松丸)

アタゴ デジタル屈折計RX-5000i

― 具体的に求める人物像をお聞かせ願えますか?

「技術者には好奇心が強い方が多いと思うのです。今までやられてきた業界とは違っても、私どもの製品について興味を持っていただけて、“これはぜひやってみたい”とか“面白そうだ”と共感を持っていただける方に、ぜひ一緒にやっていただければ」(松丸)

― 技術者にとって、アタゴならではの面白みという部分では何かありますか?

「たくさんの人数で分担して取りかかるのではなく、最初から最後まで、システム全体を1人で見るというのが私どものスタイルです」(松丸)

「大手さんとは違って、製品を世に出し、ずっと見守るところまで全部関われるというのは、技術者とくに開発者にとってはすごく醍醐味ではないかなと思うのです」(伊藤)

「例えばメカ設計だったら、外装から内部まで全部1人でやるんですよ。回路設計にしても、インプットのところから計算処理して最後アウトプットするところまで、基盤にすると何枚にもなるのですけれど、全体の流れも自分でコントロールしながらそれを全部1人でやる形になります」(松丸)

アナログを知っているシニア技術者に来ていただきたいと語る松丸さん

 

“風通しの良い”職場風土が自慢

風通しの良い会社風土だと話す伊藤さん

― お話を伺うと、本当にものづくりの好きな人、ある意味職人魂がある人には非常に向いた職場だと感じます。そんな技術者を迎えるアタゴの職場風土について教えていただけますか?

「アタゴは“風通しの良い”職場風土だと言われます」(伊藤)

「“ものが言いやすい環境”だと思いますね」(松丸)

「もちろん部署ごとに管理職はいますが、組織横断的に自由に情報交換ができる体制です。工場と本社間も、また各部署間もそうです。立場云々関係なく、年齢も関係なくコミュニケーションが取れる風土があります。社長が改善提案をどんどんせよと要求してきますし、“下手に発言するな”ということはありません。シニア世代の方でも話しやすい風土にあるかなと思います」(伊藤)

「例えば営業が製品の詳しい性能についてお客さんから聞かれたら、すぐそばに開発者、設計者がいますので。どの製品を誰が作ったかを、大体社内のみんなはわかっているので直接そこへ聞きに行くんですよ、上司を通さずに。直接聞いて直接教わるというようなことはもう日常的にやっています」(松丸)

「上司を通すと大体遅くなりますので(笑)」(伊藤)

― 確かに風通しの良さそうな会社風土ですね。

「そうそう、失敗自慢大会や面倒自慢大会をやったりしています。ネガティブなことをプラスに捉えられるような会議の名前を付けるのです。本当に面倒くさいという気持ちを吐き出してポジティブな方に持っていく、要は言いづらいことも言ってくれという場面を作ったりもしています」(伊藤)

 

残業のないアタゴでプライベート時間を大切に

アタゴ本社会議室

― アタゴの風通しの良さ、ものの言いやすさについてはわかりました。アタゴに来ていただきたい技術者に何か伝えたいことはありますか?

「うちは残業がありません」(伊藤)

「残業がないというより『残業禁止』です」(松丸)

「もちろん最低限コミュニケーションを取れるような社内イベントはやりますが、今はどんな世代でもプライベートの時間を大事にしたいと考えますでしょう。とくにシニアの方は、自分の時間を大切にしたいと考えるのではないでしょうか。基本的に定時退社で残業は一切なしです。その代わり勤務時間内は一生懸命働こうというマインドを持っていただきたいのです」(伊藤)

― 『残業禁止』ははじめて聞きました。しかし「残業しない」ということには、工夫も必要ですね?

「残業しないとできないような仕事のやり方はしないという話です。今日何をやるべきかをきちんと考えないといけません。無駄な会議はできません。会議をやるのなら生産的なものであればいいけれど、だらだらした会議で時間を取られるのはいけません。定時退社しなくてはいけないとなると、無駄な会議は自然になくなりますし、結果的には効率的に仕事が回せることにもつながると思っています」(伊藤)

「最初から、定時で仕事は終わりだからそれまでに何をやるか。開発だったら当然不具合も起きるわけですが、それを解消するためにどう組み替えるか、明日に何を回すのか。今日きりのいいところで終わらないと無駄になる。そういうところの組み替えも、全部考えなくてはなりません」(松丸)

「『何何何(なんなんなん)』というルールもあります。他部署に何かを依頼する時、相手に何月何日の何時までにお願いしますと時間まで指定して出します。そうすれば、相手はそれを守るために仕事をしていくわけなのです」(伊藤)

 

“ご機嫌で働こう”がアタゴのポリシー

― 『残業禁止』は合理的に仕事を回すことの裏付けによるものだとわかりました。それでは最後に、貴社から志望する方へのメッセージをいただけますか?

「まず社長からメッセージを預かってきました。『プロフェッショナルとはその道の全ての失敗を経験したことにあります。しかし、道とはそんな簡単には終わりません』ということです。これはですね。弊社では“失敗しろ”ってよく言うのですよ。失敗をすると、それをなんとか乗り越えなきゃいけない。当然経験値も積み上がりますよね。逆に、たまたま失敗せずにうまくいってしまったりすると、かえって後で大きい穴に落ちたりもします」(伊藤)

― 社長がおっしゃりたいことは「失敗してもいいからチャレンジしろ」ということですね。

「そうです。失敗したらどうしようと言って、遠回りしている若手の姿を見ると、“いいんだよ別に1回ぐらい失敗してみなよ、会社潰れないから”って言ったりするのです(笑)。失敗を恐れて何もしないと、チャレンジしないのが一番ダメです。結果的には失敗してしまったけれどもそこで蓄積されたいろんなものは必ず役に立ちますよという考え方でやっている会社です」(伊藤)

― お二人からもぜひ、ひと言志望者に向けてメッセージをいただけますか?

「せっかく仕事をするのであれば、生活のためだけではなくて、やりたいこと、楽しいと思えることを弊社で思いっきりやっていただきたいと思います」(松丸)

「弊社は“ご機嫌で働こう”というポリシーをすごく大事にしています。若手と一緒に笑顔でご機嫌に働いていただければ、ポジティブなアイディアも生まれてくるのではないでしょうか。ポジティブに、そしてご機嫌で働いていただきたいと思います」(伊藤)

― ありがとうございました。

「シニア技術者をお待ちします」と話す松丸さんと伊藤さん